あなたは将来に漠然とした不安を感じてはいませんか。住宅ローンや老後の生活資金など、まだまだ多くのお金が必要で、将来に向けて今のままではお金が足りないと感じている方も少なくないと思います。そうした、将来のお金に対する不安を和らげる手段として資産運用があります。

資産運用のひとつとして大きな注目を集めているのが株式投資です。株式投資の場合、安定収益に加えてプラスαの収益を期待できます。

まず、株式を保持していることで得られる安定的な収益です。株主優待や配当金などがこれにあたります。次に、値上がり益による収益です。投資した会社の業績が良くなれば、その会社の規模も大きくなり、株価もそれに応じて高くなっていくことが期待できます。

ご自身で正しい知識を身につけ、きちんと情報収集を行うことで、株式投資は、きっと、あなたの長期的な資産形成の一助となるはずです。

株式投資を始めるのに必要な金額は、購入する銘柄の株価によって異なります。株価が安い銘柄は1万円程度で購入できますが、高い銘柄だと数十万円、数百万円必要なものもあります。銘柄を選択する際の投資金額は、「現在の株価」×「購入株数」+「証券会社の手数料」が必要と覚えておきましょう。

株式投資を始めるシミュレーションとして、例えば、仮に株価が100円で、売買単位が100株単位の場合、「100円(現在の株価)」×「100株(購入株数)」+「証券会社の手数料」≒約1万円で購入できます(証券会社によって手数料は異なります)。はじめて株式投資を行うのは誰しも緊張するものです。そこで、このように100円台の株から投資を始めるのが株式の取引の練習にもなります。また、「企業の社歴が長い」、「旧財閥系グループに属している」、「B to Bビジネスを生業としている」、「ここ数年は業績が安定している」など、倒産リスクが少ないと考えられる銘柄は株式投資のきっかけとしては入りやすいと言われています。次に、株価が仮に1,530円の企業の場合。売買単位が100株単位であれば株式を購入する場合には、「1,530円(現在の株価)」×「100株(購入株数)」+「証券会社の手数料」≒約15万3,000円となります。

最低購入価格について、株価100円台の企業と比較するとずいぶん変わりましたね。このように銘柄によって、購入代金は数万円で購入できるものから数十万円かかるものまで数多くあるので、購入するときはご自身の投資額を決定した上で取引をしてください。

よくニュースなどで日経平均株価がいくら変動しましたという話を耳にしますが、実際に株価ってどのように変動しているのかが分かりにくいと感じられている方が多いと思います。インターネットが普及した今、クリックひ とつで売買ができるので実感することは難しいと思いますが、株価は買い手と売り手がいてはじめて売買が成立します。

つまり、株価は買い手と売り手の需要と供給で値段が決まりますが、株価は様々な理由で変動します。その中でいくつか変動しやすい要因を解説します。まず、株価が変動する一番大きい要因は、会社の通信簿にあたる業績の変化です。業績が良くなれば株価は上がります。一方、業績が悪くなれば株価は下落します。この通信簿をみなさんが見る手段として決算書があるのです。上場会社は四半期(3か月)ごとに公表することが義務付けられており、この発表された成績により株価が上昇したり、下落したりするのです。

もう1つの株価が動く大きな要因は、株式の需給バランスの変化です。株式を買いたいという人と株式を売りたいという人のバランスで株価は釣り合いが保たれているのです。

この株価が変動する要因として、会社のことを各メディアが視聴者に伝えることで、「この会社はこんな面白い事業をやっているから買ったら面白いな」と思った人達が多くいれば、株価が大きく上がるケースもあります。反対に、悪いニュースが出た場合、株価は下落するケースが多いです。

株式投資では、短期投資と長期投資の2つの視点があります。

ひとつは自分が目標としている株価まで値上がりしたら、すぐに売却する投資法です。これが短期投資です。早い人では買ったその日のうちに売却、遅くても1年以内に売却する投資法です。短期投資のポイントは100円上がったら売るなどの明確な目標価格を設定することです。

もうひとつは自分が興味のある会社を見つけてきて、5年後、10年後には、会社の利益が10倍、100倍と大きくなることを期待して買う投資方法です。これが長期投資です。理論上会社の利益が大きくなれば同様に株価は大きくなります。これが長期投資の醍醐味です。

ここから、セブンイレブンを例に長期投資のメリットについて説明します。セブンイレブンは今では日本を代表する大企業に成長していますが、約40年前は誰も知らないお店のひとつでした。スーパーをコンパクトにしただけのようなセブンイレブンに当時どれだけの人が成長を期待し投資できたでしょうか?

仮にあなたがその時に、「日常に必要なものだけを効率よく配置しているから、これからの日本人のライフスタイルや日々の生活に馴染むよな!」などと想像して、将来的に成長することを期待してお金を投資するとしましょう。つまり、これが長期投資なのです。銀行が財務内容を見てお金を融資する感覚と同じですね。しかも、株式投資は将来の成長期待に対して投資するものなので、5年後、10年後に利益が100倍になれば株価も連動して上昇します。セブン&アイホールディングス(3382)は2016年4月5日現在で時価総額が約4兆962億円を誇っています。もしあなたが当時セブンイレブンに投資していれば大きな資産を得られたかもしれまんせんね。長期投資を行う視点は、将来会社の規模が大きくなるかどうかで購入するのがポイントです。

最後に、株式投資をスタートする際の心構えをいくつかアドバイスします。

毎日の株価変動を気にしすぎないこと:どんな銘柄でも、株価は上下します。株価をチェックすることは大切ですが、日々のちょっとした変動を気にするよりは、むしろニュースを見て、その企業の業績を大きく左右するような出来事が起こっていないかをチェックすることをおススメします。おのずと企業の業績や将来性などに目が向かうはずです。
購入した株式を見直す時のルールを決めておく:せっかく悩んだ末に買った銘柄でも、その会社の業績が予想に反して悪化してしまい、株価の低迷が長く続いてしまう可能性はあります。そういう場合には、その株式を無理に持ち続けないで、売り払ってしまうことも必要です。このとき大事なのは、「一時的な株価の動きに惑わされないで判断する」ということ。こうした判断に、自分なりのルールを決めておくのは良い習慣です。例えば、「決めた期間毎に、株式を売るかどうか判断しよう」とか、「最初に買ったときの値段よりも20%以上値下がりしたら、売ることにしよう」と決めておくのもアリでしょう。
自己責任の意識を持つ:どの銘柄に投資するのかは、著名人のコメントや一時的なニュースなどだけで判断するのではなく、必ず自分自身で投資材料を分析することが大切です。それが良い結果となれば、自分の分析能力に自信がつきますし、悪い結果であっても自分の判断による結果なので、責任転嫁することはできません。仮にその投資がうまくいかなかったとしても、自分が決断した過程を分析することで、それがあなたの今後の投資経験としてプラスになるはずです。有価証券報告書や決算書などから、その企業の将来性を想像してみましょう。