アジアとの近接性
成長をアジアに求める ロケーションアドハンハンテージへの疑問 アジアにおけるSCM 海上輸送の優位性 終わりに
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ロケーションアドハンハンテージへの疑問
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「アジアとの近接性」は、九州のもつアドバンテージとして強調され、アジアへのゲートウエイというフレーズが様々な局面で使われてきた。九州とアジアの主要都市との物理的な距離は、首都圏を中心とする全国の大都市に比べてより短く、その距離自体は当然ながら変化しない。しかしこの距離をどのように捉えるかという意識は、常に変化しているのではないだろうか。例えば、今日情報通信の発達やさまざまな枠組みの変革で、グローバルな規模でビジネスの進展を考えるとき、地理的な遠さが少しづつ克服されつつあることも事実である。
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都市間の距離
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日本海ゲートウエイ2007年に安倍首相が提唱したアジア・ゲートウエイ構想では、まさに日本全体がアジアへのアクセス度を高めるという考え方にたって、羽田とソウルの金浦空港、上海の虹橋空港など都心部にある空港同士を結ぶことで、都市間移動の利便性を高める努力がされてきた。このような試みは、首都圏とアジアの大都市は距離的には九州よりも遠いとしても、トータルなリード・タイムでは、それほどに変わらなくなりつつある。また、日本の大企業の多くが首都圏に本社を置き、アジアと九州の間のビジネスについても本社でコントロールされるケースは多く、これらの企業のアジア・ビジネスの形態は、九州とアジアが直接に繋がるよりも、東京を中心とする国内大都市が介在することが多い。
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さらに、航空、海運・港湾の運輸行政など、行政機関の設定する枠組みにおいても、九州とアジアの直結よりも国内拠点を経由した接続輸送が誘導されてきたことも、近接性が発揮されてこなかった要因として挙げられる。そのように考えると、情報流やビジネスの動きとしての商流や航空機による人の移動などの人流、あるいは一部の物流においても、必ずしも九州のロケーションが全国との比較において優位な立場にあるとはいえない。
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