経済圏融合の時代
交流入口100万人超space3
■交流入口100万人超
space3
早朝の博多港(福岡市)。高速旅客船が出発する国際ターミナルに足を踏み入れると、まるで韓国の港にいるような感覚に襲われる。フロアのあちこちで韓国語が飛び交っている。九州を訪れ、帰国する韓国人観光客だ。商売人なのか、日本の食料品などの箱を積み上げて出港を待つ一団もいる。
日本とアジアの都市の中で、今、この2都市ほど結び付きを強めているところはないだろう。福岡市と韓国・釜山市。対馬海峡を挟んだ両都市を結ぶ高速旅客船の利用客だけでも年間60万人。交流人口は年間100万人を超えるとみられる。
両都市を中心にした二つの経済圏=九州は人口約1340万人、韓国東南部(釜山—蔚山—慶尚南道)は人口約790万人=が新たな圏域をつくりつつある。
関係深化への動きはめまぐるしい。福岡、釜山両市長は2008年3月、九州と韓国東南部による「超広域経済圏」形成で合意。航空シャトル便、国際会議の共同開催、共同の観光クーポン券発行などの共同事業が実現に向けて動きだした。
両地域の産学のリーダー22人で構成する「福岡—釜山フォーラム」は06年に設立され、07年9月、学術面での協力機関として「大学間コンソーシアム(連合)」の組織化を提言した。現在、福岡県と釜山市の大学が集まった大学間連合の発足準備が進んでいる。福岡市の隣の北九州市も動きは活発で、08年6月には釜山—北九州市を結ぶ新たな定期フェリー便も就航した。
space3
九州から見えるアジア

space3

地理的優位性を生かし

Next