九州の活力支える中小企業
「挑戦」後押しする支援体制を space3
■「挑戦」後押しする支援体制を
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先端分野ではまた、世界有数の資源を持つ地熱発電のほか、太陽光発電や水素エネルギーの研究開発の蓄積などで九州には地の利があるとされる。福島原発の事故を受けて政府のエネルギー政策が揺らぐなかで、こうした成長分野で技術的な潜在力を持つ中小企業が積極的に起業あるいは転入していく上では、自主的な情報収集による試行錯誤に期待するばかりではなく、大企業や大学・研究機関などによる質の高い人的ネットワーク構築の重要性が一段と高まる。また、景気が低迷する中でリスクをとる中小企業の挑戦を後押しするためには、国際戦略総合特区などによる優遇政策を勝ち取る行政面からの支援や、中長期的な投資に耐えられるだけの金融面での支援も欠かせないだろう。
大震災後さらに迷走する政治や電力の安定供給問題など国内には不透明な材料が多い。本誌が発行される9月時点で企業の景況がどの程度の好転あるいは悪化を見ているのかは予断を許さない。しかし、日本の事情とは関係なく、海外経済は九州が近接するアジアなど新興経済を軸に着実に成長・回復の道を歩んでいる。雇用の大半を担う中小企業が環境に適合し、グローバル化や新事業分野への進出などで「ベンチャー精神」を発揮することは九州経済の浮揚力にも大きく貢献する。
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観光や高齢化・医療に成長の芽