アジアとの近接性
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アジアにおけるSCM
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今日、アジアにおける日本の経済関係は、必ずしも競合関係の中で代替的にあるのではなく、補完的とも考えられる。機械、半導体、テキスタイルなどの分野においても、ある時は調達先として、ある時は生産地あるいは消費地として、相互に補完的に位置づけられることによって、アジアの成長が九州の成長のドライバーにもなり得る。そのためには、アジアを基盤とする国際分業の進展の中で、九州がいくつかの重要な機能を担っていくことが求められている。

企業がグローバルな規模で調達から出荷までを効率的かつ効果的に管理するサプライ・チェーン・マネジメント(SCM)においては、原材料の調達、製品の生産、最終消費者の待つ市場に出荷が主要な3つの機能として挙げられる。九州は既に半導体や優れた農作物などの調達地であり、自動車や関連産業、船舶などの生産拠点であり、ある程度の市場規模を持つ消費地である。今後これらの機能を意識した九州内の産業のポジショニングを考えることにより、アジアで完結されるSCMへの自らの組み込みが開けてくる。

一例として、「北部九州自動車150万台先進生産拠点」の構想においては、自動車生産台数と共に九州内での部品の調達率の増加が目標とされてきた。完成車の組み立て拠点を取り巻く自動車部品のサプライヤーの集積が、自動車産業においては特にクラスターとして重視されてきたが、今後は韓国内や中国華南地域にある自動車部品のサプライヤーとの関係の強化や逆に九州内のメーカーがこれらの地域で生産される完成車のサプライヤーになることが考えられる。

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